点数は同じでも合格に近い結果と不合格に近い結果がある

例えば、ある受験生の一人が宅建士試験に34点で合格したとします。そしてもう一人は33点で不合格となったとします。この二人の点数はわずか一点差です。

たった一点差ですが、合否が分かれてしまいました。

34点で合格した人よりも33点で不合格となったと人の方が、実は優秀だったということが実際にあり得ます。

どういうことかというと、マークシート式ではよくあることですが、どこまで選択肢を絞れていたかということが大事であったりもします。

例えば34点だったとしても、3択まで絞れていなくても勘で正解した場合もあるでしょうし、2択まで絞れていたの不正解だったという場合もあるわけです。
つまり勘の要素も大きいということになります。

このように点数は同じでも中身がまったく違うということは多々あります。

本試験では点数さえ取れればいいのですが。

試験前の実力を測る段階ではそうはいきません。点数と中身を正確に測れた方がいいわけです。

つまり上記のように絞り込みが大したできなくても勘で正解したという場合が多ければ、その点数で実力を測るのは危険だということです。

額面の点数と価値は違うということです。

この問題を解決するにはどうしたら、いいか?

1肢1肢、正誤を確認するということです。

つまり択一試験全体を一問一答の集合体と見るのです。例えば、2択まで絞れた問題があったら、その形跡を残すというわけです。勘で解いた問題はどこまで絞れているかを把握する必要があります。

極端な話、50問全問、3択にまで絞れなかったけど勘がさえていて、40点取れたという人、反対に2択まで絞れていたけど運悪く20点しか取れなった人がいたとします。前者のような人が点数だけ見るのは大変危険なわけです。

3択にまでしか絞れないという人の期待値ならぬ、期待点は単純に16点くらいしかありません。そして2択まで絞れていた人は25点です。

これを見誤ってはいけません。

マークシート式は運の要素も十分あります。宅建士試験の4択ならば尚更その要素も強いと思います。すべてが何の迷いなく、ただ一つ正解の選択肢を選べればこういう問題はないとおもいますが、2、3択まで絞れなかった、あとはわからないという人が多い人はなるべく自分の額面だけの点数を見ないで中身にも目を向ける必要があります。

私の場合はもし2択までしか絞れずに勘で解いた問題は0.5点として、3択の問題は0.3点、まったくのデタラメな勘であれば0.2点として加算するようにしています。そうすれば本当の実力に近い数字が出ると思います。
当然、何の迷いもなく解けた問題は1点です。

何が言いたいかというと本当の実力を知ることが大事だということです。