宅建士試験に合格の鍵となる科目はずばり宅建業法と民法の2つでしょう。これはもはや定説だといえるでしょう。
もし、あなたが宅建士試験のみならず、他の高レベルの士業を目指すならば民法は完全にマスターした方がいいでしょう。私の場合は行政書士試験からの受験となるので、まさにその逆といえるでしょう。
行政書士のみならず司法書士試験でも民法は大きなウェイトを占める科目です。
司法書士試験にいたっては、確か一番配点の高い科目だったと記憶しております。行政書士試験は行政法に次ぐ、第二位の高配点科目です。
この民法を放っておくことはあり得ません。ランクアップしたいなら民法を必ずマスターしましょう。
実は行政書士試験の民法対策として、よく聞かれるのが「司法書士試験のレベルの問題を解けるようにする」という対策です。
つまり上位資格である、司法書士試験のレベルの民法の問題を解けるくらいまで対策をするということです。昨今、行政書士試験の民法も難化傾向にあるため、万全の対策の意味を込めてこういった対策が生まれるのでしょう。
私は行政書士試験のレベルの民法で十分だと思います。
このことを踏まえると、宅建士試験の民法対策も、上位資格である行政書士試験の問題を解けるように対策をしなければいけないという考えに至りそうですが・・・
行政書士試験で司法書士試験のレベルが不要なのと同じように、個人的にまったく、その必要はないと思います。
宅建士試験の問題を十分に理解し、100%正解できるようになるだけで十分だと思います。なぜならば、行政書士試験の民法の出題のされ方と宅建試験の民法の出題のされ方では全然違うからです。
どちらかというと、宅建士試験の民法の出題のされ方や問われやすい範囲は、司法書士と似ている気がします。司法書士も宅建士もどちらも不動産がメインになってくると思います。レベルは圧倒的に違えど、司法書士試験と似た範囲で出題傾向になると思います。
ちなみに司法書士の民法の出題のメインとなると177条の不動産に関する物権の変動の対抗要件に関しての問題であったり、抵当権あたりだと思います。やはりこれは司法書士の業務が不動産に密接に関連していることに他なりません。
宅建試験は最近勉強を始めたばかりなので、よくわかりませんが、おそらく177条関連の問題も多いと思います。なぜならば不動産の取り扱いがメインの業務だからです。
とにかく、もしあなたがランクアップした士業試験に今後挑む気があるならば、絶対に民法は捨ててはいけません。高レベルの問題を解けるまで極める必要はないかと思いますが、少なくとも宅建士試験の問題は100%解けるくらいの気持ちで勉強しましょう。
編集後記的なもの:この記事は我ながら非常にいいこと書いているなと思います。ただ、あなたまだ宅建士試験に合格していないでしょと突っ込みたくなるところではあります。確かに民法は大事です。宅建士試験のみ受験を考えている人は捨てるという選択肢もありますが、そうではない人は捨てるのは厳禁です。